はじめに
情報関連の入門資格である、基本情報技術者試験に約2週間の学習期間で合格しました!
今回はその際に行った勉強方法についてまとめます。
この記事を読んで欲しい人
- 基本情報技術者試験の資格を最短ルートの学習で取りたい人
- 仕事や学業に励みつつ資格の勉強をしたい人
- IT関連業務微経験のエンジニア
- IT関連業務未経験者やプログラミング初心者
試験を受験した理由
すごく簡潔にまとめると
- IT関連全体の幅広い知識が足りないと感じた
- 試験すると決めることで学習へしっかりと向き合う
この2点です。
後述しますが、自分はソフトウェアエンジニアとして勤務させていただいています。
基本的な機能開発をしていると、IT関連全体の幅広い知識はあったらいいですが必須ではないというのが正直思うところです。
(あくまで "基本的な" 機能開発の範囲では、です。)
そのため、IT関連全体の知識においてインプットやアウトプットする時間をあまり取っていませんでした。
業務にも慣れてきて、セキュリティやネットワークなど、幅広く全体を知りたいと思うようになったものの、知識がかなり少ない状態でした。
また、自分はかなり怠け癖があるので、試験日を決めてそこに向かって学習することにしました。
試験前の筆者の状況
- 国立大経済学部を卒業 (学力は並程度)
- 新卒で入社した企業はIT業界ではない
- 新卒で入社した企業を辞めてからはスクールで4ヶ月ほどアプリ開発を行い、実務未経験で現在の会社に入社し、約1年程度(試験当時)
- 1年間の業務はほぼ全て、比較的モダンな言語を使用したWebアプリの設計・開発
学習期間
前述の通り、2週間のみ です。
あくまで合格するまでの期間で、受験後にも知識定着のために学習は行いました。
とはいえ、完全未経験・IT業界勤務ではない という方は追加で2週間 (合計1ヶ月) の余裕を持っていただくことをオススメします。
学習方法についてはどのような状況の方でも変わらないですが、学習期間の調整は必要だと思います。
基本情報技術者についての前提知識
簡単に基本情報技術者試験についての情報をまとめておきます。
問題数 | 時間 | 形式 | 合格基準 | |
---|---|---|---|---|
科目A | 60問 | 90分 | 多肢選択式(四肢択一) | 600 / 1,000(点) |
科目B | 20問 | 100分 | 多肢選択式 | 600 / 1,000(点) |
2023年4月から、CBT方式で通年受験可能になったようです。
メモ用紙と筆記用具は貸し出され、メモ用紙が足りない場合は追加用紙をいただくことも可能です。
CBT方式のため、時計も不要です。
科目A終了後、10分の途中休憩を挟んで科目Bを受験します。
※ 科目Aと科目Bともに600点以上取らないと合格にはなりません。
【科目Aについて】
科目Aの出題構成は以下です。
No. | 分野 | 問題数 |
---|---|---|
問1~41 | テクノロジ系 | 41問 |
問42~48 | マネジメント系 | 7問 |
問49~60 | ストラテジ系 | 12問 |
- 60問で一問一答形式
- 60問のうち、56問が合否評価に使われ、残りの4問は今後出題する問題評価に使われる
- 各問題の点数詳細は公表されていない
【科目Bについて】
科目Bの出題構成は以下です。
No. | 分野 | 問題数 |
---|---|---|
問1~16 | アルゴリズム・プログラミング | 16問 |
問17~20 | セキュリティ | 4問 |
- アルゴリズム・プログラミング問題は実際にプログラムを書くのではなく、プログラムの説明やソースコード(擬似言語)が示され、適切な答えを選んでいく方式
- 20問のうち、19問が合否評価に使われ、残りの1問は今後出題する問題評価に使われる
- 各問題の点数詳細は公表されていない
基本情報技術者試験についての詳細は、公式サイトを参考にしてみてください。
CBT方式が不安、慣れておきたいという方は難易度が低い 情報セキュリティマネジメント試験(SG) を先に受けてみるといいかもしれません。
とはいえ、公式サイトにCBT方式受験チュートリアルもありますし、操作は難しくないので、あまりにも不安で仕方ないという方のみオススメします。
使用した教材
使用した教材は以下2つのみです。
- 参考書:いちばんやさしい 基本情報技術者
- 過去問サイト:過去問道場
参考書は別のものでも全く問題ありませんが、
筆者的には上記が一番見やすく感じたので選びました。
学習戦略
学習戦略としては、以下のパターンによって少し変えると良いと思います。
- 業務が主にアプリの設計・開発 (普段コードを書いている)(筆者と同じ)
-> 科目Aに8割以上の時間を使う - 業務が主に要件定義や設計
-> 科目Aに6割程度、科目Bにも多めに時間を使う - 完全未経験・IT業界勤務ではない
-> 学習期間は1ヶ月程度を目安とし、科目Aに7割程度、残りを科目Bに時間を使う
科目A学習の流れ
- 参考書を簡単に流し読み (1日程度)
- 過去問道場で直近の試験を除いて新しいものから順に解いては復習の繰り返し
- 試験直前で直近の試験を解いて最終確認
とてもシンプルですが、過去問を繰り返し解く、が一番効率的です。
机に向かって学習できる時は過去問道場で特定年度を指定して、試験形式で時間を測って解きましょう。
移動時間などは、計算問題を除いて過去問道場でランダムに問題を解きましょう。
筆者は、学習期間2週間のうち科目Aに8割以上の時間を使いました。
上述のパターン2の方は6割程度、
パターン3の方は3週間程度を科目Aに使うと良いと思います。
科目B学習の流れ
- サンプル問題を解く
ただこれだけです。
開発を普段から行なっている方であれば、擬似言語というものに少し慣れるだけで、そこまで難しい問題ではないと感じると思います。
これには1~2日程度かけましょう。
とはいえ、上述のパターン2,3の方にとっては慣れるのに時間がかかってしまうと思いますので、
パターン2の方は残り4割、
パターン3の方は1週間程度を使うと良いと思います。
科目Bは過去問が公開されていないので、サンプル問題以外もといてみたい場合は、
参考書にある問題を解いてみたり、生成AIで問題と解説を作ってもらって解いてみるのがオススメです。
試験当日
2週間しっかり学習を行えば、自信を持って試験に臨めるはずです。
本人確認書類は忘れずに持参してください。
最後に
ここまで読んでくださってありがとうございます。
読んでくださった方は、基本情報技術者試験を受けてみたいな〜という方だと思うので、もうここで申し込みまでしてしまいましょう。
また、株式会社シンシアでは、実務未経験のエンジニアの方や学生エンジニアインターンを採用し一緒に働いています。
※ シンシアにおける働き方の様子はこちら
弊社には年間100人程度の実務未経験の方に応募いただき、技術面接を実施しております。
この記事が少しでも役に立ったという方は、ぜひ wantedly のストーリーもご覧いただけるととても嬉しいです!